浙江省のデジタル人民元試行項目の実施から１周年にあたり、人民銀行杭州中心支店のデータからみると、デジタル人民元は住民消費の牽引、共同富裕の促進、ビジネス環境の改善、原価削減・効率アップの促進など面において著しい成果を収めた。デジタル人民元ウォレットの開設数は2650万個に達し、その支払いをサポートする商家が157万店舗、取引件数が7542万件、取引高が1548億元に達した。

その内、民生分野の利用範囲が持続的に拡大されている。デジタル人民元モデルがデジタル政府構築の重大な改革項目に追加され、浙江省税務処理サービスホールなどの機関でもグレードアップが完成し、デジタル人民元の利用をサポートするようになった。また、地下鉄の軌道交通、公共バス、省人民病院、省婦人保健院、省中病院などの50社あまりの大型病院における試行応用も可能になった。

文化と旅行消費の融合が加速された。デジタル人民元は「詩画浙江」に進出し、西湖景勝地、横店影視城などの人気観光地や、聨華スーパーなどの100社あまりのチェーン企業もデジタル人民元の支払いをサポートするようになり、義烏小商品城などの専門市場における応用規模の拡大も加速されつつある。

革新成果が絶えずに出現する。浙江省の4社の企業は、多角的な中央銀行のデジタル通貨越境応用テストに成功に参加し、デジタル人民元の越境応用における新しいモデルを探索した。アジア競技大会をテーマとするハードウェアウォレットが発表され、国内外の浙江人士に支払いの新しい体験を提供した。デジタル人民元は、金融サービス分野で有効な突破を収め、信用貸付金の支給、保険金の賠償、理財商品の購買、記念貨幣の両替など新しいシーンに応用されるようになった。