中国の李克強総理は7日、人民大会堂でドイツのメルケル首相と会談した際、景気減速に対応するための特定分野に照準した政策調整の意義を強調した。8日付け中国証券報が伝えた。
李総理は会談で、中国の経済情勢について、「2014年に入り中国経済が減速傾向にあるが、われわれは既定の方針に基づき、大規模な景気刺激策を実施せず、終始『区間型管理』をベースに特定分野に照準した政策調整を強化してきた」――と述べた。
「一連の安定成長や改革促進などに関する政策によって、中国経済は安定成長を維持しており、雇用や物価などの指標も合理的範囲内にある」。
李総理はまた、4~6月期の景況について、「1~3月期に比べて改善した」としつつ、まだ油断できない状況にあると指摘し、引き続き予備的微調整と特定分野に照準した政策調整を強化していく必要性を強調した。そして、李総理は「通年の成長率目標の達成は可能」と述べ、経済運営に対する強い自信を示した。 |